#03 迷わない!格安スマホ会社の選び方

あれこれ迷ってしまいがちな格安スマホ会社選び。ここでは、順序通り進めていけば「これだ!」な1社を見つけられる、シンプルな選び方を紹介します。

選び方の流れ

最初から全部の会社を比較しようとすると頭がゴチャゴチャしてしまうので、まずは大まかに候補を絞り込んで、そこから1社に決めるという流れで選んでいきます。

STEP1:タイプを選ぶ。特徴別に分かれた3つのタイプから、ひとつ選ぶ猫。STEP2:その中から1社に決める。タイプの中から1社決める猫。

STEP1:
タイプを選ぶ

まずは大まかに絞り込んでいきましょう。
おさらいになりますが、格安スマホ会社は特徴別に以下の3タイプに分けることができます。

格安スマホの3タイプ

タイプ1:3大キャリアのオンライン専用プラン(ahamo、povo、LINEMO)。タイプ2:3大キャリアのサブブランド(ワイモバイル、UQモバイル)。タイプ3:その他の格安スマホ会社(mineo、IIJmio、イオンモバイル、その他100社以上)。猫「同じタイプ内なら料金やサービス内容はだいたい同じ」。

各タイプの特徴

それぞれのタイプの傾向をざっくり表にするとこんな感じ。

ざっくり比較表

マルバツのカンタンな比較表。タイプ1オンライン専用プラン:安さ○、データ通信の安定感○、サポート・サービス✗。タイプ2サブブランド:安さ△、データ通信の安定感○、サポート・サービス○。タイプ3その他の格安スマホ:安さ○、データ通信の安定感△、サポート・サービス△。

それぞれのタイプにメリット・デメリットがあるので、ここで自分の使い方に合ったタイプを選ぶことが大切です。もうちょっと具体的に見ていきましょう。

具体的な比較表

料金比較表。オンライン専用プラン:初期費用無料、基本料金(3GB/月)1000円前後、かけ放題オプション1650円ほか。サブブランド:初期費用3850円(条件により無料)、基本料金(3GB/月)2000円程度、かけ放題オプション2000円前後。その他の格安スマホ:初期費用3700円前後(会社による)、基本料金(3GB/月)1000円前後、かけ放題オプション1500円前後。
サポート・サービス比較表。オンライン専用プラン:店頭サポートなし、データくりこしなし、キャリアメールなし、留守電サービスなし(LINEMOはあり)、データ通信の安定性○。サブブランド:店頭サポートあり、データくりこしなあり、キャリアメールあり、留守電サービスあり、データ通信の安定性○。その他の格安スマホ:店頭サポート一部あり、データくりこしあり、キャリアメールなし、留守電サービスあり、データ通信の安定性△。

こんな人にはこのタイプ

これらを踏まえて、タイプごとに向いている人の例を挙げてみます。

ネットに慣れていて
シンプルに安く使いたい人は
①オンライン専用プラン

若い猫「ショップなんて行かないし」「ネットにも慣れてる」「シンプルに安く!」

キャリアとほぼ同じ通信品質のまま大幅に安くなるのが魅力。ただその分、サポートやサービスはかなり省かれてるので、そのあたりを理解して使える人向け。

今までと同じ感覚で
安心して使いたい人は
②サブブランド

おじいちゃん猫と女性猫「はじめての乗り換えでちょっと不安」「今までと変わらず安心して使いたいな(ちょっと割高でも)」

他のタイプと比べると千円ほど高いけど、通信品質やサービス・サポート内容はキャリアとほぼ同じなので、はじめての人でも違和感なく安心して使えます。

あんまり使わないから
とにかく安く済ませたい人は
③その他の格安スマホ会社

適当猫「そんなにスマホ使わないし」「とにかく安く済めばいいよ」

プランの選び方によっては、オンライン専用プランよりもさらに安くなります(数百円だけど)。キャリアと比べるとデータ通信は少し不安定になるけど、日常的にネットを使わない人であればそれほど気にならないと思います。

迷ったら「サブブランド」

どのタイプにするか迷ったら、サブブランドを選んでおけばまず間違いないです。わたし自身サブブランド(UQモバイル)を何年も使っていて、わたしの周りも使っている人が多いですが、その実感からもおすすめできます。

サブブランドを選んどけば
間違いない

サブブランド「キャリア並みの安定した通信」「キャリア並みの手厚いサービス」。肩を組むキャリアと格安スマホ。

STEP2:
タイプの中から1社に決める

タイプを選んだら、その中の会社を細かく比較していって1社に決めましょう。

猫「自分が選んだタイプをタップ!」

①オンライン専用プラン

オンライン専用プランは、ドコモが運営している「ahamo」、auが運営している「povo」、ソフトバンクが運営している「LINEMO」の3社。

まずは各社の料金を見てみましょう。

料金比較表

比較表。ahamo(ドコモ回線):初期費用無料、基本料金3GBプランなし、20GBプラン2970円(5分以内かけ放題つき)、100GBプラン4950円(5分以内かけ放題つき)、5分以内かけ放題無料(プラン料金に込み)、無制限かけ放題1100円、かけ放題付きなら最安。povo(au回線):初期費用無料、基本料金3GBプラン990円(30日間)、20GBプラン2700円(30日間)、100GBプランなし、5分以内かけ放題550円、無制限かけ放題1650円、トッピング型プラン。LINEMO(ソフトバンク回線):初期費用無料、基本料金3GBプラン990円、20GBプラン2728円、100GBプランなし、5分以内かけ放題550円、無制限かけ放題1650円、LINEギガフリー。
2023年4月確認。価格はすべて税込み。

料金にはそれほど違いはありませんね。
なので、まずはメリットが多い「同じ回線内での乗り換え」をおすすめします。

同じ回線内の
乗り換えがおすすめ

ドコモ→ahamo、au→povo、ソフトバンク→LINEMO。メリット1:通信エリアが変わらない。メリット2:乗り換えがカンタン(予約番号・本人確認不要)。メリット3:今のスマホが確実に使える。

ただし、会社によっては小容量プランが無かったり大容量プランが無かったりするので、もし自分に合った容量のプランが無かったら、違う会社も検討してみましょう。

ahamoは小容量プランなし
LINEMOは大容量プランなし

比較表。小容量プラン(3GB):ahamoだけ無し。中容量プラン(20GB):全社あり。大容量プラン(100GB以上):LINEMOだけ無し。猫「自分にあった容量のプランがなければ他社も検討してみる」。

また、povoのプランはちょっとクセのある「トッピング型」(プリペイド携帯みたいな感覚)。合わない人もいると思うので、事前に確認してみてください。💡povoのプランについて

povoのプランは
トッピング型
なので要確認

povo、基本料0円に、使い放題(24時間)330円・3GB(30日間)990円・60GB(90日間)6490円など必要な分だけトッピング。猫「プリペイド携帯みたいな感覚」。

毎月同じ使い方をする人には少し面倒2023年4月から、自動でデータ購入できる「オートチャージ機能」が付きました(3GBのみ))。逆に、不規則な使い方をする人にはムダなく使えるので合ってるかもしれません。

なお、LINEMOはLINEギガフリーで、このタイプの中では唯一留守電があるので、それらのサービスをよく使う人にはおすすめです。

LINEMOは
LINEギガフリー&留守電あり

LINEMO:LINEフリー(トークも通話もギガ消費ゼロ)。留守電あり(月220円)。

ここまでをまとめます。

オンライン専用プランまとめ

  • 料金は3社ともだいたい同じ。通話オプションを含めるとamahoが少し安い。
  • まずはメリットが多い同じ回線内での乗り換えがおすすめ
  • 会社によって小容量/大容量プランが無かったりするので、自分に合ったプランが無ければ再検討。
  • povoはトッピング型のプランなので、合わないようなら再検討。
  • LINEMOはLINEギガフリーなので、LINEをヘビーに使う人にはいい。

以上をふまえて、自分に合った会社を選んでみてください。もししっくりくる会社が無ければ、その他のタイプを検討してみても。


②サブブランド

サブブランドはUQとワイモバイルの2社しかないので、選びやすいと思います。まずは基本料金を比較してみます(2023年10月のワイモバイル新料金プラン反映済み)。

基本料金比較表

初期費用:UQモバイル3850円(auからの乗り換えの場合は無料)、ワイモバイル3850円(ソフトバンクから乗り換え・またはオンライン申込みの場合は無料)。4GBプラン:UQモバイル、ワイモバイルともに2365円。15GBプラン:UQモバイル3465円(1GBまでは2277円)20GBプラン:UQモバイル3278円(10分以内かけ放題付き)、ワイモバイル4015円(1GBまでなら2915円)。30GBプラン:ワイモバイル5115円(1GBまでなら2915円)。猫「(割引の適用が無い場合)ワイモバイルの20GBプランはちょっと高く感じる」
2023年10月確認。価格はすべて税込み。

次に、かけ放題オプションとサービスの料金を比較。

かけ放題・サービス料金比較表

10分以内かけ放題:UQモバイル・ワイモバイルともに880円。無制限かけ放題:UQモバイル1970円、ワイモバイル1980円。キャリアメール:UQモバイル220円/月、ワイモバイル無料。留守電:UQモバイル330円/月、ワイモバイル無料。家族割:UQモバイル(対象プラン加入時)1人あたり毎月550円割引、ワイモバイル2回線目以降の基本使用料毎月1188円割引。猫「無料サービスはワイモバイルの方が充実」。
2023年10月確認。価格はすべて税込み。

表を見てるだけだと「うーん、よくわからん」だと思うので、実際に自分が使う予定のプラン・サービスを合算して比べてみるといいと思います。

それほど料金に違いがなければ、今のキャリアと同じ回線の会社に乗り換えるのがおすすめです。

迷ったら同じ回線の会社に

au→UQモバイル、ソフトバンク→ワイモバイル、ドコモ→なし。ドコモにはサブブランドは無いので他の会社を検討。同じ回線の会社に乗り換えると、「通信エリアが変わらない」「乗り換えがカンタン」「今のスマホが確実に使える」。

ここまでをまとめます。

UQとワイモバイルの違いまとめ

  • 初期費用が無料になる条件
    UQはauからの乗り換えで無料に。ワイモバイルは、ソフトバンクからの乗り換え or オンライン申込みで無料に。
  • 基本料金
    だいたい同じくらいだけど、20GBプランはUQモバイルの方が安い。
  • キャリアメールと留守電サービス
    UQは有料(かけ放題に入っていれば留守電は無料)。ワイモバイルは無料。
  • 家族割
    UQは1人あたり550円/月割引。ワイモバイルは2回線目以降が1人あたり1,188円/月割引。
  • 回線
    UQはau回線。ワイモバイルはソフトバンク回線。

以上をふまえて、自分に合ったほうを選んでみてください。サブブランドはどちらを選んでも間違いはないので、最後は好みで選んじゃっても大丈夫です!


③その他の格安スマホ会社

その他の格安スマホ会社は100社以上ありますが、料金には大差はないので利用者数の多い会社から選ぶのが安心です。

ここでは、利用者シェア上位の会社から3社ピックアップしています。

料金比較表

2023年7月確認。価格はすべて税込み。

プラン(容量)によってどこが安いかは変わってくるので、まずは自分が使う容量とサービスを合算して比較してみてください。

料金がそれほど変わらなければ、その他の判断基準、「どのキャリアの回線があるか」「店舗があるかどうか」でも比較してみましょう。

どのキャリアの回線があるか

今のキャリアと同じ回線のままでいた方が面倒が少ないので、なるべくなら同じ回線のある会社に乗り換えることをおすすめします。

なるべく今のキャリアと
同じ回線のある会社に

各社の回線:mineo=ドコモ・au・ソフトバンク、IIJmio=ドコモ・au、イオンモバイル=ドコモ・au。猫「複数の回線を用意してる会社が多いです」。同じ回線の会社に乗り換えると「通信エリアが変わらない」「今のスマホがほぼ確実に使える」。

店舗はあるか

ちゃんとした店舗があるところは少ないので、店頭でのサポートが必要な人には、全国のイオンにショップがあるイオンモバイルがおすすめです。

各社のショップの有無

mineo:全国に100店舗ほど(専門ショップは10店舗ほど。その他はPCデポなどサポート店)。IIJmio:なし(家電量販店などで新規申し込みのみ可能)。イオンモバイル:全国のイオン内に200店舗以上(メンテナンスや相談が無料だったり、最もサポートに力を入れてる印象)。

ここまでをまとめます。

その他の格安スマホ会社まとめ

  • 信頼性を考えると、利用者の多い会社から選んだほうが安心
  • できれば今のキャリアと同じ回線のある会社に
  • 店頭サポートを重視する人にはイオンモバイルがおすすめ。

以上をふまえて、自分に合った会社を選んでみてください。もししっくりくる会社が無ければ、その他のタイプを検討してみても。

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