はじめて格安スマホに乗り換えるときに、不安に感じやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
「変わること」と「変わらないこと」をちゃんと理解して、安心して乗り換えられるようになりましょう〜。
Q. 今の電話番号はそのまま使える?
A. そのまま使えます。
特別な手続きや追加費用なしで、今の電話番号のまま乗り換えることができます。
この制度のことをMNP(電話番号持ち運び)といいます。
MNP(電話番号持ち運び)

乗り換え元/先の会社によって申し込み手順が少し違うので、次のステップで詳しく説明します。
Q. 今のキャリアメールアドレスはそのまま使える?
A. 基本的には使えなくなりますが、有料で使い続けることは可能です。
基本的に、これまで使っていたキャリアメールアドレス(〇〇@docomo.ne.jpなど)は使えなくなります。
ですが、現在契約中のキャリアの「メール持ち運びサービス(月額330円)」に申し込めば、乗り換え後も同じアドレスを使い続けることができます(解約後31日以内に申し込む必要あり)。

また、一部の格安スマホ会社(ワイモバイルとUQモバイル)では、新しくキャリアメールを発行してもらえます。
Q. 電話は今までどおり繋がる?
A. 通話エリアも繋がりやすさもそのままです。
格安スマホは3大キャリアと同じ回線を使っているので、通話エリアや繋がりやすさはキャリアと同等です。
キャリアの回線を使っているから
通話品質はキャリアと同等

つまり、今のキャリアと同じ回線を使っている格安スマホ会社を選べば、通話エリアや繋がりやすさは変わらないということですね。
今のキャリアと同じ回線を選べば
通話品質は変わらない

複数の回線に対応している会社もあります
Q. データ通信(ネット)は今までどおり繋がる?
A. 通信エリアは同じ。通信速度は会社によって変わります。
格安スマホは3大キャリアと同じ通信網を使っているので、「通信エリア」(ネットが繋がる場所)はキャリアと同じです。
キャリアの通信網を使っているから
「通信エリア」はキャリアと同じ

ただし、「通信速度」は会社によって少し違います。格安スマホは3大キャリアに回線を借りていますが、会社ごとに借りている回線の量が違うため、通信速度にも違いが出てきます。
回線の量によって
「通信速度」は変わる

回線の量が少ない会社の場合、利用者が多い時間帯(平日のお昼休みとアフター5)には通信速度が遅めになる傾向があります。
なので、この時間帯にネットをよく見る人は、通信速度が安定した会社を選びましょう。
会社によっては
混雑時に通信速度が遅くなりやすい

もう少し詳しく知りたい人は、以下の記事がわかりやすくておすすめです。
MVNOが「帯域を借りる」ってどういうこと?(ITmedia Mobile)
Q. 今のスマホはそのまま使える?
A. ほとんどのスマホはそのまま使えますが、機種によっては要確認。
まず、iPhone か Google Pixel であれば、ほとんどの格安スマホ会社でそのまま使えます(どちらも多くの回線に対応しているため)。
次に、乗り換え先の回線が今のキャリアと同じ場合(例:ドコモ→ahamoなど)も、基本的にそのまま使えます。
それ以外の場合は要確認。機種によっては、電波が繋がりにくくなることがあります。
今のスマホはそのまま使える?
フローチャート

いずれの場合でも、各社のサイトには「動作確認端末」というページがあるので、まずはそこで自分のスマホが使えるかどうか確認してみましょう。
「動作確認端末」ページで確認

Q. 対面サポートは受けられる?
A. キャリアと同様のサポートを受けられる会社もあります。
数は限られますが、店舗でキャリアと同様の対面サポートが受けられる会社もあります。
たとえば、UQモバイル・ワイモバイル・イオンモバイルの3社は、全国に店舗があり、設定や手続きのサポートを受けられます。
それ以外の会社では、チャットやメールなどオンラインでのサポートが基本になります。

Q. 乗り換えにかかる費用は?
A. 乗り換え先の初期費用(3,500円前後 or 無料)のみかかります。
今のキャリアを解約するときには通常、手数料はかかりません。
一方、乗換え先の格安スマホ会社では、初期費用として3,500円〜4,000円程度かかるのが一般的です。ただしahamoとpovoの2社は初期費用が無料です。
乗り換えにかかる費用

Q. 戻りたくなったらすぐに戻れる?
A. いつでも手数料なしで戻れます。
今ではほとんどの会社が最低利用期間や解約金を廃止しているので、いつでも戻れますし、手数料もかかりません。
ただし、乗り換え手続きが少し面倒なことと、以前使っていたキャリアメールが使えなくなる点には注意が必要です。

千円程度の手数料がかかることがあります。
「すぐに解約するとブラックリストに載って、一定期間は再契約できなくなる」と言われることもありますが、転売など悪質な目的でなければ心配いりません(総務省も同じ見解を示しています)。
そもそも、気に入らなくて解約した会社であれば再契約することも無いと思います。